「異世界迷宮でハーレムを (9)」 氷樹 一世[角川コミックス・エース] - KADOKAWA
「ワンピース」や「ハンターハンター」と併せて今私が最も続きが読みたい漫画の1つです。
昨年個人的に最も良いヒロインに選ばれた(選んだ)ロクサーヌの可愛さはもちろん、何よりもこの世界観と主人公であるミチオの進め方が最高に楽しいんですよね。
これで数年かけてMMORPGを作ったら絶対売れるだろ、と思うくらい世界観の作りが秀逸(往年の名作RPGを基にしているのは間違いない)なんですよね。
そしてそれに対して理性と本能で生存戦略を練って行動する人間不信のゲームオタクのミチオがガッチリ会うんですよ。
よくあるチート能力はもっていますが、それでも生き残れる可能性はトントンくらい。最初から盗賊に殺されそうになってますし、最初のダンジョンも用心深いミチオじゃなかったら屍になっています。
そこが最高に楽しい。岸辺露伴じゃないですけど、「リアリティ」が欲しいんですよね。
「オレチート、オレサイキョー、オンナウハウハー」みたいな作品はもうお腹いっぱいなんですよ。
正直エッチいのはオマケです。いやそこが先述した「本能」の部分なのでオマケじゃないです。ロクサーヌを奴隷として購入するために彼がやったこと、とか、その後の聖なる生活が本能の部分です(笑)。
エッチいので良い子は手に取るときは注意が必要ですが、よくできたコミカライズです。丁寧すぎて1年に1冊しか出ないのが玉に瑕ですが…。
原作者がアニメ化に対して言及している点も含め、新巻も非常に良かったです!w