砂山さんのPDX -This is Footbag-

フットバッグの人。フットバッグ歴 From 2005年

これ描いて死ね

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タイトルがめっちゃ怖いけど、これ真意をついてるんすよ……「これ描いて死ね」

 

これ描いて死ね

https://gekkansunday.net/work/4740/

 

やっとこさ読めました。ほんと名作。マンガ大賞も納得の1作。

 

優しくて厳しい人間模様を描いてきたとよ田みのる先生の新作。私も『ラブロマ』と『友達100人できるかな』とか貪るように読んでいました。

兎にも角にも読後に心が暖かくなるんですよね。炬燵に入るような作風が多いです笑

 

漫画とか社会の怖さを知りすぎてくたびれ果てた元漫画家の先生(学校の)。漫画は好きだけど世間もなんも知らん離島に住む主人公。

 

2人が「元々深い繋がりがあるけど意識しないまま出会う」ことで広がるストーリー。それが少しずつ少しずつ紐解かれていくことが楽しい。

まさに往年の少年漫画のようであり、人生を諦めた中年に送る青年誌の漫画のようでもある……。

そして御大の名作「まんが道」でもあるが、先生が「私のようになるな」と戒めを込めて『これ描いて死ね、などと漫画に命を懸けないこと』と言います。

 

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ここがまんが道とは大きく違う。なぜならまんが道の2人は命どころか悪魔に魂を売って漫画を描いてる(?)手塚治虫先生と同じ寮に住んでしまうのだから……。

だからこそコミティアに出店するために成績を落とさないように勉強をしたり、学生生活を大切にします。

これ地味に大事なのよ。生活や人生がある、見える、描く。スラムダンクでもラブライブでもやってましたね。

 

4巻の「魔法屋敷」で思わず泣いてしまいました。まずここまで絶対に読んで欲しい。

 

わたしは漫画喫茶で読みましたが、必ず全巻本で買います。そして子どもに読ませたいなと思いました。